はじめに
「なぜ私はいつも人の目を気にしてしまうのだろう?」
「なぜ夫や職場の人と素直に話せないのだろう?」
――そんなふうに感じることはありませんか?
もしかすると、それは過去の経験が無意識のうちにあなたの思考や行動に影響を与えているからかもしれません。
今回は、あなたの心の奥深くにいる「インナーチャイルド」に氣づく方法について、わかりやすくお伝えします。
1. インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドとは、あなたの内面に存在する「内なる自分」のことです。
幼い頃に傷ついたり、満たされなかったりして、感情や思いが当時のまま凍結されているような状態です。
普段は、インナーチャイルドの存在に氣づいていない人がほとんどですが、実は幼少期に経験した出来事や感情が、無意識のうちに大人になった今のあなたに影響を与えていることがよくあります。特に、傷ついた経験がある場合、その痛みが今もあなたの心の奥底に残っているかもしれません。
例えば、
- 幼少期に親の期待に応えようと頑張りすぎていた。
- 叱られることが多く、「自分はダメな子だ」と感じていた。
- 両親が忙しく、甘えたり相談したりすることができなかった。
このような経験がある場合、インナーチャイルドが傷ついたり、満たされずにいる可能性があります。
2. インナーチャイルドに氣づくためのサイン
インナーチャイルドが傷ついていると、以下のようなサインが現れることがあります。
(1)対人関係で過剰に不安を感じる
「相手に嫌われたくない」「評価されないと価値がない」と感じることが多い。
(2)自分を責めることが多い
「私が悪かったんだ」「もっと頑張らなきゃ」と、無意識に自分を追い詰める。
(3)感情を素直に表現できない
「怒りを出したら嫌われる」「悲しんではいけない」と思い、本音を押し殺してしまう。
(4)同じような悩みを繰り返す
職場や家庭で似たような問題に直面しやすい。
このような状態が続くと、心の中に抑え込まれたインナーチャイルドがSOSを出しているのかもしれません。
2.なぜインナーチャイルドに氣づく必要があるのか?
インナーチャイルドに氣づき、癒すことは、自分らしく生きるためにとても大切なことです。
インナーチャイルドを癒すことで、
- 感情の波に振り回されにくくなる
- 人間関係が楽になる
- 自分を愛せるようになる
- やりたいことに挑戦できるようになる
- 自分も他人も未熟なところをありのまま許せるようになる
- ネガティブなエネルギーや言葉もスルーすることができるようになる
- ラッキーなことが増える
このような変化が期待できます。
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3. インナーチャイルドに氣づく方法
では、どうすればインナーチャイルドに氣づき、癒していけるのでしょうか?
(1)過去の記憶を振り返る
子どもの頃、明らかに辛かった出来事はありましたか?
もし思い当ることがあれば、一度そこに意識を向けてみるのはおすすめです。
もう終わったことだとわかっているし・・・
何も感じないし・・・
そう思って、今の自分に影響を与えていないと思う方もいます。
ですが、実はそうではなく、
辛かったので「切り離して」(解離)何も感じないようになっていたり
幼少期も我慢するのが当たり前で本当の欲求に氣づけていない状態だったり
することもとても多いです。
そんな場合は、現実の望まない繰り返される出来事や生きづらさは、実は幼少期のインナーチャイルドがあなたを守るために「自己防衛」のために保持している「信じ込み」によるものだったりしますが、そのことに氣づきにくくなります。
けれども、潜在意識の蓋を開け、イナーチャイルドに耳を傾けることで必ず氣づいてあげることができます。
現実で繰り返している望まないパターンがある場合は、一度インナーチャイルドを感じてみるといいかもしれません。
思い出したくない記憶があるかもしれませんが、それは今もあなたに影響を与えている大切な鍵です。
(2)感情を書き出してみる
感じたことをありのまま、ジャッジせずに紙に書き出してみましょう。
- 「私は〇〇と言われて傷ついた」
- 「本当はこうしてほしかった」
- 「今でもこの言葉を思い出すと苦しくなる」
言葉にすることで、まず自分の中に抑え込まれていた感情に氣づくことができます。
この時のコツは、どんなにネガティブな思いや感情も、ありのまま出すということです。
(3)インナーチャイルドに話しかける
子どもの頃の自分を思い浮かべ、やさしく話しかけてみてください。
「あなたの声を聞かせてくれてありがとう」
「今まで一人にしてごめんね」
「あなたの辛さをわかってあげなくてごめんね」
「ずっと頑張ってきたね」
「本当は寂しかったね」
「どんな思いや感情を抱えていてもだいじょうぶ」
「どんなあなたも愛しているよ」
出てきてくれたインナーチャイルドに感謝して、認めて、寄り添うことが大切です。
そうすると、本当の氣もちや感情を出してくれるようになります。
イメージを受け取る人も多いです。
よくあるのは、体育座りでうつむいていて、何も話してくれないという状態です。
こういう時も積極的に寄り添って
「何も話したくないよね」
「一人でつらかったよね」
その子が感じていることを代弁してあげるようにして、寄り添ってあげてみてください。
(4)無条件の愛と感謝を伝える
「どんなあなたも愛しているよ」
「あなたがいてくれてうれしい」
「今までずっと私のために辛い思いを抱えていてくれてありがとう」
「これからはずっと一緒だよ」
といったように、無条件の愛と感謝を伝えてみてください。
4. インナーチャイルドを癒すためにできること
ここに挙げた方法はほんの一例にすぎません。
インナーチャイルドは、極端におびえていて恐怖を感じていたり、不安がっていたり、とても怒っていたりすることもよくあります。
その時には、無理に自分ひとりでどうにかしようとせず、専門家の助けを得ることがおすすめです。
(1)自分を大切にする時間を持つ
- 仕事や家族のことばかりでなく、自分のための時間を意識的に作る。
- ゆっくりお茶を飲む、好きな本を読む、マッサージを受けるなど、リラックスできる時間を過ごす。
(2)安心できる人に話す
信頼できる友人や専門家に話すことで、心が軽くなることがあります。
(3)瞑想やセルフケアを取り入れる
深呼吸をする、軽いストレッチをする、アロマを焚くなど、心が落ち着く習慣を取り入れるのも効果的です。
まとめ
インナーチャイルドに氣づくことは、過去の時間が止まった自分と向き合う大切な一歩です。
インナーチャイルドと向き合うことは、自分自身と深く繋がる旅のようなものです。
あなたの心の奥にいる「幼い頃の自分」は、ずっとあなたに氣づいてほしいと思っています。
無理に変えようとするのではなく、まずは「氣づく」ことから始めてみませんか?
小さな一歩を積み重ねることで、心が少しずつ軽くなり、自分らしく生きることができるようになるでしょう。
あなたの心が少しでも軽くなるお手伝いができたなら嬉しいです。
私もインナーチャイルドを癒して満たして本来の自分を取り戻すことで、人間関係も子育てもとても楽になりました。
もし、途中でつまずいたり、迷ったりした場合は、いつでもご相談ください。
あなたの心が、より軽やかになるよう、精一杯サポートさせていただきます。
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