トラウマとは何か?
トラウマってなんだと思いますか?
簡単にいうと「心の傷」「辛い記憶」です。
トラウマっていうと、すごいことで自分とは関係ないことのように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとても身近で、ほとんどの人が持っていることだと私は思っています。
私は、潜在意識にしまわれた痛みを伴う記憶+ネガティブなプログラム(信じこみ・感覚・感情)と定義してます。
誰にでも思い出したくない痛みを伴う思い出や、そこから信じるようになってしまった思い込みの1つや2つありますよね?
なので、トラウマは決して特別なことではありません。
むしろ、
望まない人間関係の苦しさや、子育てや家族関係の辛さをひそかに引き起こしているのが、
胎児期や出産時、幼少期や学童期のトラウマだということは、本当によくあります。
トラウマの心理学的説明 「PTSD」
心理学用語では、いわゆる「PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)心的外傷後外ストレス障害」という言葉があります。
フラッシュバックといった言葉も聞いたことがありかもしれません。
侵入回想、感覚麻痺、覚醒亢進症状がPTSDの3つの大きな特徴となり、トラウマの影響で 様々なこころの異常を引き起こしたものをPTSDと呼びます。
氣づきにくい隠れトラウマ? 「複雑性PTSD」
事故や事件、災害などの大きな出来事によるトラウマは、ご本人も含め周りの人々も「トラウマになっているかも」と比較的氣づきやすいと思います。
ですが、実はお悩みで多いのは、「隠れトラウマ」です。
「隠れトラウマ」とは、いわゆる1回の大きなトラウマ(例:災害、戦争等)を体験したというのではなく、継続的に繰り返し強いストレスにさらされた結果の日常化してしまったトラウマ、ご自身でもトラウマと認識できなくなっていることが多いトラウマのことを、わたしはそう呼んでいます。
数年前、眞子さまの診断名として話題になった「複雑性PTSD」という言葉がありますが、こちらも強いストレスに繰り返しさらされることで心身に不調をきたすことを言います。
この「繰り返し」というところがポイントで、幼いころに「日常的に」強いストレスにさらされていると、そのことが「当たり前」となってしまい、自分にとって心の傷になっていて、 大人になってからそれが原因で人間関係や家族関係で苦しくなっていることに氣づきにくいということが挙げられると思います。
心の隅に蓋をして追いやられたトラウマ
✅両親がよく出口のないケンカをしていた
✅学校で(身体的暴力のない)いじめにあっていたことがある(無視や仲間外れや悪口等)
✅家族や親しい人から日常的に否定され続けていた
✅家庭内で安らげることが少なかった
✅誰とも心のつながりを感じられていなかった
これらは、ご本人にとって当たり前になってしまっていて、それがトラウマとして自分を苦しめていると氣づきにくいことの代表例です。
それらは、自分にとってはあって当たり前のことであって、終わったことであり、しかもさして特別なことではなかったので、今はもう大したことではないと感じていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
なので、現実の人間関係や子育ての辛さと結びつかず、氣づけないことが多いんですよね。
また普段完全に忘れていたりとか、当時から感情の鈍化(感じない)や解離状態(切り離された状態)になっていたりすることもたくさんあります。
なので、日常生活が営めている時は特に、隠れトラウマが原因で辛いと氣づきにくいです。
まとめ
今回の記事についてまとめますね。
・トラウマは誰にである身近なもの
・幼少期の繰り返される継続的なストレスがもとになったトラウマは、日常的なものとして氣づきにくい
では次は、バーストラウマについて書いていきます。
お読みくださってありがとうございました🌸
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